ケネス・キング博士によるセミナーの開催

センター教員の企画により、客員研究員として名古屋大学に招聘中のケネス・キング博士、プラビーナ・キング氏を招いて3月14日10時からセミナーを実施した。

セミナーのタイトルは、「“Japaneseness” and the 2015 Development Cooperation Charter」で、日本の新しいODA大綱にみる“日本らしさ”についてキング博士により発表がされ、参加者と活発な議論が交わされた。

キング博士からは、①日本の開発政策を考える上で日本語・日本文化を伝播するセンターを海外でもっと設置することが重要であること、②人的資源を開発する研修(本邦研修含む)は今後も日本らしい支援として重要であること、③専門家(expert)・経験(experience)・知見(expertise)・自助努力支援・対話と協働などが日本の開発援助では今後もキーとなる要素であること、④ODA大綱では、日本らしい価値・ソフトパワーとしてこれまでの開発援助で重視されていた機敏さ(agile)・誠実さ(sincere)・心の豊かさ(spiritual affluence)・カイゼンなどの要素をもっと強調すべきであること、⑤今後のODAでは益々民間セクターの役割が増す・増すべきという傾向が明白となったことなどについて発表された。

参加者との議論の中では、日本の開発政策がある意味の奥ゆかしさを持っていること(明白な自国利益を誘導するような開発協力をあまりおこなってこなかったこと)は、第二次世界大戦を経験したことや日本らしさが影響している可能性があること、日本の開発政策は他国のそれとは異なったアプローチ・成果を生み出しているものと考えられるなど、様々な意見が活発に交わされた。